ゴキブリは栄養価の高い食用や漢方薬として世界各地で食べられていた!ほぼ全世界の地域で生息しているゴキブリは、100年ほど前をさかのぼれば食用として食べられ、漢方薬としても使用されていました。そんなゴキブリが食用だったというお話について述べます。
ゴキブリは食用だった?意外な事実を見てみます。
日本では、害虫として駆除の対象とされるゴキブリですが、世界各地では食用として食べられていたそうです。全世界には約4000種以上ものゴキブリが生息しているみたいです。ウイキぺデイアのゴキブリによれば、ゴキブリを食べる地域は以下の通りです。
- 日本
- 中華民国
- ベトナム
- タイ王国
- ナイジェリア
- カメルーン
- コンゴ民主共和国
- メキシコ
- ブラジル
- イギリス
- その他多くの地域
その歴史は古く、古代ギリシャ時代からゴキブリに関する記述があったほどで食用として100年ほど前までは、イギリスなどでも食べられていたそうです。
特にイギリスの船乗りが船内でゴキブリを見つけてはフライにして食べていたという記録もあり、まるで小エビのような味という例えまであります。
このように食糧事情が乏しかったという1950年以前は人類の穀物確保が一番の安泰であった時期であるとも言えます。食糧事情が改善されていくにつれてそうしたものが食べられなくなっていくのは間違いありませんが、依然として薬草や漢方薬などに用いられている地域もあり、ありがたい食べ物の1つという地域も多数あるのが現状といえます。
ゴキブリの食用の食べ方
ゴキブリは世界各地で食べられていました。その料理名や食べ方などです。
- 卵鞘(らんしょう)のフライ・・・タイ(少数民族)
- 素揚げ・焼きゴキブリ・・・東アジア・東南アジア
- 唐揚げ・・・東南アジア・日本
- 塩焼き・・・日本
- 天ぷら・・・日本
- ジャム・・・イギリス(18世紀頃まで)
このように東アジアや東南アジアでは食べられています。タイでは卵鞘を集めた卵鞘のフライが人気だったようですし、中国南部でもよく食べられていました。
その名残が台湾にあるタガメと呼ばれる昆虫のフライですが、現地ではゴキブリと同等の扱いだそうです。
また、イギリスではゴキブリをペースト状にしてジャムにしたり、船員が船で捕まえたゴキブリをあげて小エビのような味がしたというエピソードまであります。
意外にも日本でも美味しく食べられていたのには驚きでした!!
そういえば、私の知人が北海道出身なのですが、北海道にはゴキブリが生息していなかったみたいで、南国の九州に越してから虫かごの中でゴキブリを飼っているのをまじかに見て驚きました。
かわいい昆虫だといい飼っていましたが、ゴキブリというモノですと教えてあげてからは、飼わなくなってしまいましたが、知らない人にとってはあまり苦にもならないのかもしれませんね?((笑))
ゴキブリは漢方薬だった?
中国の医薬書にある文献「神農本草経」によれば、『しゃちゅう』として紹介されています。
しゃちゅうを粉末にしたものは、次の効能があるそうです。
- 血管拡張の特効薬
- 毒を分解し腫れを解消する作用
- 血行をよくする
その他、応用でこの粉末と混ぜ合わせればいろいろな薬として使われていたという事実もあります。その昔には、ペルーではゴキブリ酒を風邪の時に飲むと効くらしく、アメリカではゴキブリの煎茶が破傷風を治すとまでされていました。
現実の先端医療から比較、分析すればどれほどの効能があるのかが一目瞭然です。しかし、最新の医療技術が整う前まではこうしたゴキブリの薬が重宝されていたのは間違いのない事実だったようです。
ゴキブリは食用や漢方薬だった?まとめ
以上からゴキブリが食用として漢方薬として用いられていたのは間違いありません。しかし、ひとつ気をつけなければいけないことがあります。それは、現代医学や研究でゴキブリが持つ細菌があることがわかっています。
- サルモネラ菌・・・食中毒を引き起こす
- 赤痢菌・・・赤痢になる
- チフス菌・・・腸チフス・パラチフス
- 大腸菌・・・尿路感染症急性胃腸炎
- 小児麻痺病原体・・・小児麻痺
これらの病原体を持っている場合が多く、生で食べたら間違いなく条虫等に感染するおそれもあります。こうした事実を知っておいた上でゴキブリという生態を理解しておいた方が良いでしょう。
あくまでも食糧事情の悪い時代には食べられていたというお話しでしたが、現在もまだ食べられているのは事実です。こうした病原体を媒介している可能性もあることを念頭にしておくとよいでしょう。
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