キリスト教式（カトリック教）の葬儀の流れをフローで見る！キリスト教には2大勢力のプロテスタント系とカトリック系が占めています。ここでは、世界の主流で多くの信者がいるカトリックを例に見ていきましょう。すべては教会主導で行われるという特徴があります。
キリスト教式の葬儀の流れ
キリスト教にはカトリックとプロテスタントが占めています。それぞれの宗派によって死に対する考え方が違うようです。同じキリスト教ですが、カトリックでは死に対する葬儀が荘厳に執り行われます。そして、死者は肉体が滅びてもその霊魂は聖なる人々と共に天に昇り永遠の命を得られるという考えがあります。そして一方のプロテスタントの場合は、聖書の祈りを中心として葬儀が行われます。死に対する考えも死は魂が神のもとに召されることをしるしており、神の国での再会を祈ることとなっています。では、早速ですが、キリスト教式の葬儀を簡単にフローで見ていきましょう！
①臨終・死亡した場合
臨終間際に神父さんが呼ばれます。死に赴く人の額や目、口などに聖なる油を塗ります。これは神に生前の罪の許しを乞い祝福を与える「終油の秘跡」と呼ばれる儀式です。
②通夜式
遺体は白い花とともに棺に入れられます。棺は黒い布で覆われます。
通夜の祈りでは、聖書朗読、聖歌合唱、神父の説教などが行われます。この後に遺族が参列者に軽食や茶菓などでもてなします。
③葬儀ミサ
カトリックの葬儀は、聖歌合唱の中で棺が教会に出発する「出棺式」から始まります。
現代ではこれを省略する場合も多いようです。葬儀の朝に教会に運び入れた棺を祭壇の前に安置してから葬儀ミサが始まることが多いようです。
④入堂式
参列者が教会の席に着き、神父が入堂します。入祭の言葉を述べてから式が始まります。
⑤ミサ
神父の聖書朗読、参列者の唱和、神父の説教と続きます。その後神父がパンを信者に分け与える儀式と呼ばれる「聖体拝領」とよばれる儀式が続きます。
その儀式が終わると、故人の罪の許しを願う「赦祷式」となります。
⑥告別式
故人の略歴を紹介します。弔辞朗読から弔電披露します。
遺族代表が挨拶をすませると聖歌が響く中、神父、喪主、遺族らが順番に献花して終了となります。
キリスト教式では献花が仏式の焼香にあたります。
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