おめでとうございます!!ノーベル賞受賞した吉野彰氏が化学賞を受賞しました!!ノーベル街道と呼ばれる、国道41号線、名古屋から富山へと続く道には、受賞者を輩出しやすい研究機関も整っています。現在、愛知県名古屋市にある名城大学の教授を務めているのが、「吉野彰」さんです。
リチウムイオン電池開発でノーベル賞の化学賞を受賞!!「吉野彰」さん
ノーベル化学賞にリチウムイオン電池開発者の吉野彰氏が受賞しました。
1948年1月30日大阪府吹田市生まれ。
70年、京都大学工学部石油化学科卒、72年、京都大学大学院工学研究科を卒業。
その後、旭化成工業株式会社(現在・・・旭化成)に入社後、電池材料事業開発室長などを歴任。
2003年に旭化成フェローに就任。2005年、旭化成吉野研究室長に就任、大阪大学で博士号取得。
2015年、旭化成顧問に就任。九州大学の客員教授に就任。
2017年から旭化成名誉フェローなどを歴任する。名城大学教授に就任。
と素晴らしい経歴の持ち主です。
通常の人から見て、素晴らしい肩書は、エリートと呼ばれるにふさわしい生き方だといえます。
企業で、材料工学者としてリチウムイオン電池開発に携わり、当時は、リチウムイオン電池の仕組みが解明されていない中、試行錯誤を繰り返したそうです。
ポリアセチレンというプラスチックは、当時電気を通すプラスチックとして注目されていました。
このポリアセチレン発見者の白川英樹氏もノーベル化学賞を受賞しています。
その素材と対極になる素材がなかなか見つからなかったという話が伺えます。
こうした中、ポリアセチレンが電池の材料になると研究を開始し、対極の正極の材料探しにてこずっていたそうです。
そんな中、コバルト酸リチウムという素材に出会い、研究は加速して、見事にリチウムイオンという小型化の電池を完成させました。
当初の予定では、8ミリビデオカメラなどへの使用用途であったようですが、その後、ノートパソコンやスマートフォンなどに用途が広がり、今日でも最も身近なものとなりました。
リチウムイオン電池開発が、暮らしの家電への便利さの供給を実現したことはとても大きい。
今後も暮らしへの便利さを実現できる新たな開発を期待できます。
ノーベル賞受賞者は日本人で28人目の偉業を達成!!
ノーベル賞を受賞する日本人が2000年以降飛躍的に増えてきました。
2000年になる以前は、わずか8人しかいないノーベル賞受賞者が、2000年以降は20名も受賞しています。
それも平和賞や文学賞ではなく化学賞・物理賞・医学生理学賞と自然科学系の分野での健闘がみられます。
ノーベル賞には、6部門にわかれて審査されています。文学・平和・物理・化学・医学生理学・経済学とあります。
日本人受賞者は、これまで5部門から受賞者を輩出していますが、1部門ノーベル経済学賞の受賞者がまだいません。
残るノーベル経済学賞を受賞する日本人も出てくる日が近いでしょう。
(ノーベル賞で同一受賞者も含めての28人受賞ですが、受賞タイトルからすると24件という算出になります。)
ノーベル賞受賞国別ランキング
1位・・・アメリカ366人
2位・・・イギリス122人
3位・・・ドイツ82人
4位・・・フランス59人
5位・・・スウエーデン32人
6位・・・日本24人(共同受賞者は含めず、案件で計算)
7位・・・スイス23人
8位・・・ロシア20人
9位・・・オランダ17人
10位・・・カナダ15人
(2019年10月12日での算出)
と日本は第6位にランクイン!!
2000年以降の受賞から一気にノーベル賞受賞者トップ10入りになりました。
それだけ日本の学問も捨てたものではないのでしょう。
今後もさらなる活躍を祈っています。
ちなみに同じ近くの国を比較してみると、
中国・・・18位6人
韓国・・・38位1人
となっています。
それだけ日本人研究者などが世界で認められていますから、胸を張ってよいでしょう。