知っていた?ウナギの血には毒があること。有毒な血は失明する恐れも!この血に含まれる成分は「イクシオトキシン」と呼ばれています。その他にもアナゴ・ウツボ・ハモと呼ばれるウナギ目科の魚で同様の毒が血液中に含まれていますので調理には注意が必要です。
うなぎの血液には毒がある!!
日本では、土用の丑の日によく食べられている食材がうなぎのかば焼きです。年々、天然のうなぎの数が減り、養殖ウナギが市場に出回っている今日この頃ですが、それでもうな重を注文すれば、3000円くらいの豪華なお値段がしますね。
そんな高級食材のウナギですが、実はその血液には恐ろしい毒が含まれていることがわかりました。その毒の名は、「イクシオトキシン」と呼ばれています。
フグ毒のテトロトドキシンと比較すれば致死するものではないといわれています。しかし、その毒の作用は以下の通りです。
- 粘膜特に目に入ると結膜炎を起こす
- 目に入り時には失明する可能性がある。
- 経口摂取といわれる口の中に入ればアナフイラキーショックを起こす場合がある。
- 大量に摂取すれば、下痢や嘔吐、呼吸困難を引き起こす
- 場合により死に至ることもある。
これだけの毒の作用があります。ただ致死量に至る分を摂取するとなると相当量の血液を飲まなければ死なないと報告されています。
例えばフグの毒なら1~2ミリグラムの毒の量で人間は死にますが、この毒の場合は何百ミリリットルも摂取しなければ死なないといわれています。通常の1匹程度の魚の量の血では致死量には至らないということです。
しかし、取り扱いには注意が必要です。よくうなぎのかば焼きが調理済みの状態でスーパーで売られていますよね?それにはこのような訳があったからなのです。ウナギの皮にもこれとは違う毒素があるといわれていますが、とにかく刺身で食べることだけは避けたほうが賢明でしょう。
他にもうなぎと同様の毒素を持つ魚
うなぎの血には「イクシオトキシン」という名の毒素があります。この毒素は次の魚にも見られますからこれらの魚の血液には十分注意が必要です。
- 穴子(アナゴ)
- ウツボ
- ハモ
- その他ウナギ目科の魚
そうなんです。すし屋でよく食べるアナゴは何故か刺身ではなくて焼かれた状態で回転すしなどに出回りますね?ウナギも同様です。
こうした焼かれた状態で出る寿司にもこうした血液毒があるので生の刺身の状態では食べることができないという事情があるということを覚えておきましょう。
ウナギやアナゴの血液毒はどうすればいいのか?
幸いにもこの「イクシオトキシン」は、熱に弱いそうです。60℃という低い温度で5分加熱すれば毒素が失われるようです。
うなぎやアナゴのかば焼きという姿にはこの血液毒が関連していたのですね。うなぎやアナゴもかば焼きになるまでに血液の毒素は十分失われていますから安心して食べれます。
こうしたことを知っておけば、焼かれている食材は何か訳アリ?ということも理解できるかもしれません。逆に私は、サバだけは焼いておいた方がいいと思うのですが個人的な感想です。
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