天皇即位後の儀式として、剣璽等継承の儀、即位礼正殿の儀とは異なり皇室の伝統行事である大嘗祭の日程2019年は、天照大神や天神地祇に新穀を供えて、天皇が国民とともに五穀豊穣を祈る、天皇の大代わりのクライマックスの儀式として位置づけられています。
事前の儀式
大嘗祭が行われる前には、事前に準備をしておく必要があります。通常、新嘗祭に使われる供え物のお米は、天皇のおひざ元の地域で収穫されたものを使用されますが、大嘗祭では、それ以外の地域、悠紀・主基が選定され、その決められた地域のお米を収穫し、大嘗祭に使用します。悠紀・主基などを決める都道府県は、カメの甲羅と甲羅をあぶる火をおこすための道具が使用され決定されるのです。
2019年5月13日 斎田点定の儀
東の悠紀(ゆき)地方は、栃木県、西の主基(すき)地方は、京都府に決定される。
生産者が選ばれました。
2019年7月26日 大嘗宮地鎮祭
大嘗祭に使われる宮地鎮祭がおこなわれ、その後に大嘗祭に使われる大嘗宮が建設されます。天皇即位時の大変貴重な行事ですから注目してみると歴史の長さや伝統の深さを感じられることでしょう。
2019年9月27日 斎田抜穂の儀
大嘗祭で使用される穀物の収穫です。とても高貴な穀物です。
これらの事前儀式が行われてはれて2019年11月14日から11月15日にかけて執り行われる大嘗祭の儀式が始まるのです。
大嘗祭
天皇即位後のクライマックスの儀式として行われます。場所は、皇居・東御苑内で行われます。16時30分から儀式が始まり、悠紀殿供饌の儀が18時15分から行われます。おおよそ21時30分頃までの予定となっています。
その後、主基殿供饌の儀が23時30分頃から翌朝の15日未明の3時30分頃まで行われます。
悠紀殿供饌の儀、主基殿供饌の儀の流れ
①稻舂(いなつき)を行った後に、神饌(しんせん)を膳屋で調理する。
②庭積帳殿に庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)(全国の特産品)を置く
③掌典長が祝詞奏上する
④天皇が廻立殿から悠紀殿へ移動する
⑤皇后が廻立殿から帳殿へ移動する
⑥皇后・各皇族が参列者への拝礼する
⑦采女が神饌を運び入れる
⑧天皇が悠紀殿内陣で神饌を供える
⑨天皇が拝礼、御告文(おつげぶみ)を奏上する
⑩天皇が新穀を食べられ、白酒・黒酒を飲む
⑪神饌を下げる
⑫天皇が悠紀殿を退出される。
といった流れで儀式が行われるようです。この後に、しばらくしてから、主基殿供饌の儀が同じような流れで行われるようです。おおよそ天皇即位の最後の一大行事と言っても過言ではない伝統の大嘗祭をみれる機会は、一生に1度くらいしかお目にかかれませんから、国の重要儀式としてもしっかりと儀式を見て、古来から伝わる日本国の伝統を見守りましょう!!
大響の儀
大嘗祭が行われた後に陛下が参列者と一緒に宮殿で酒食を共にする儀式である大響の儀が、11月16日と11月18日に行われる予定です。